実在の人物などには一切関係ありません(笑)

いや、先にこういう予防線を張っておかないと色々怖いから念のため。
というわけで以下妄想かつ即興のパロディSSでございますよ。

いよかんっ!』外伝 〜小春日和とアキバの嵐〜

【あおい】
「ったく、なんなのよ、この暇人どもは……うっとうしいなぁ」

【千尋】
「しーっ! あおいちゃん、しーっ!」

【あおい】
「どいつもこいつも、マント女の新作目当てって顔しちゃって。
 『ふわらい…どう?』だっけ、あーゆーみんなが買うから
 買います、みたいな連中ってだいっきらい!」

【千尋】
「……あ、あおいちゃん、声、声、おさえて」

どこかで聞いた声がすると思ったら、またいつものあの娘か。
発破かけがてら、挨拶くらいはしとこうかしら。
…って、まだ何か話してるわね。

【あおい】
「だいたい、あれ、アゴの企画が悪いのよ。
 ムハンマドモーセに…歴史上の預言者が女の子になって
 押しかけるとか、頭おかしいとしか思えないもん」

【千尋】(小声で)
「あはは…、あおいちゃんもおもしろいって言ってたけどね…」

【あおい】
「だからマント女のより売れてなくたってしょーがないのよ。
 こっちは一からの新作だもん。で、むこうは前に出したのの
 ファンディスクでしょ? フェアな勝負じゃないもんね」

あ〜、ここで「そもそも勝負になってない」なんて言ったら、
また大変なことになるんだろうなぁ。
期待はずれで「ったく」って言いたいのはこっちだってば。

千尋】
「でも、私たちもこの前のコミパではファンディスク出したし、
 そこはおあいこなんじゃないかなぁ?」

そうそう。それにこっちはファンの声に応えてるだけなんだから、
フェアもなにもないのよね。

【あおい】
「…お・ね・え・ちゃん?」

【千尋】
「な、なにかな、あおいちゃん、そんな怖い声出して」

【あおい】
「昔の人は言いました」

【千尋】
「……う、うん」

【あおい】
「『それはそれ、これはこれ』
 ……だからあたしたちのと、あいつらのとは別なの。OK?」

【千尋】
「…え、え〜っと?」

【あおい】
「おーけー!?」

【千尋】
「…お、おっけ〜」

ちょ、ちょっと。今ので説得されちゃうわけ?
あの娘もなんか満足気にうなづいてるし…、なんだかなぁ…。
毎度思うけど、真面目に相手するの時々バカバカしくなるわ。

【あおい】
「それにさぁ、くやしいけどさぁ――」

【千尋】
「…………ん?」

――――ん?

【あおい】
「今はやっぱり、あのマント女がナンバーワンなわけじゃない?
 王様にはもっとどっしり構えてて欲しいっていうか、媚びたり
 小手先で数だけ稼ぐようなマネして欲しくないなって」

【千尋】
「……くすくすっ」

【あおい】
「どうしたの、お姉ちゃん?」

【千尋】
「あおいちゃんって、いろいろ言っててもやっぱり宮澄さんのこと
 好きだよね。…ううん、好きとは違うのかな。
 でも尊敬はしてるよね?」

【あおい】
「なあっ! だ、誰があんないけ好かないマント女のこと!
 …あたしはただ、ライバルにもそれなりの振る舞いを求めてる
 だけだってば」

【千尋】
「くすくすっ、そうだね。私たちの――『いよかん』の目標
 だもんね。今回は負けちゃっても次回こそは、だもんね」

【あおい】
「そうそう、次回こそは! 次の新作同士の対決では、あの女を
 ぎゃふんと言わせてやるんだから!」

――ったく、言ってくれるじゃない。他人事だと思って、さ。
「どっしりと構える」にもそれなりの覚悟が必要なのも知らないで。
でも、まあ――

【美里】
「期待されて悪い気はしないし、せいぜい期待に応えてあげると
 しますか」

つぶやくと、あたしはあの娘たちの方に向かって歩き出す。
今度はどんな言葉を投げかけようかと、そう考えながら。


どうせなら思いっきり挑発的なのをぶつけてやろう。
王者にふさわしく、石本あおいを思いっきり見下した、フレーズを。
第一声はこうだ。

【美里】
「今回もまた勝負にならなかったみたいね?」

2/29のエロゲ戦線から即興で考えた『いよかんっ!』外伝。会社での仕事中に思いついてしまう辺り、自分はもう少し真面目に仕事をしないと行けないと思う(笑)。
ちなみに『ノストラダムス〜』は西又先生が描いてるわけじゃないよっていうのは当然承知の上なので、ツッコミは入れないであげてください(^^;
ちなみに読みにくいのを承知の上で引用ボックスの中が1行30文字で改行されているのはゲームのメッセージウィンドウを意識したからだったりします。初めてこういう形態で書いてみたけど意外と文字数少ないね。勉強になりますわ。この制約の中で時には何メガもシナリオを書く、世のゲーム系シナリオライターさんは凄いもんですなぁ。
面白い・つまらないはさておき、その点だけは素直に尊敬します(ぉ