ドレスのときはそうでもないと思ったけど、シャツ1枚になったらやっぱり大きかった

これを書いている時点(4/9現在)では、もう記憶も徐々にあいまいになってきているんですが、「みのりん」こと茅原実里さんのライブに行ってきましたですよ。
特別ファンというほどのファンではないので、行くかどうかかなり迷ったんですけど、いい曲が多いのでとりあえず足を運んでみようと思った次第。しかし、直前になってあまりのマナーの悪さに諸注意が出たという報を見るにつけ、いろんな意味で不安になってきました。
盛り上がらないお葬式みたいなライブよりは盛り上がった方がいいとは思ってますけど、暴走するのはまた別問題ですからね。そういう人を見ると往々にしてとてもぐんにょりするので、心配にやきもきしながら会場へと向かったわけです。


会場前に着いたら着いたで、「おっぱい! おっぱい!」とコールしたヤツがいたとかいないとかで「会場の雰囲気を壊すような掛け声はおやめください」とか書かれていて、ぐんにょり感増大。
さらに会場内に入ってからも通常は1回か2回程度しか流れないマナー注意を呼びかける放送が5回もかかるエマージェンシーモードに「いったい前回の会場でどんなとんでもない事態が起きたんだろう…?」と震えずにはいられません。サイリウムの長さについて言及するマナー放送なんて初めて聞いたよ。
いや、本当に何があったんですかね?
「長さ25センチ以上のサイリウムは禁止」と言っていたところを見ると、サイリウムに見せかけてライトセーバーを持ち込んだシスの暗黒卿あたりが大暴れして流血沙汰にでもなったんでしょうか。すげーな、みのりん。既に宇宙規模での人気。だてに対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースしてないよね!


……と不安の中、始まったライブでしたが蓋を開けてみれば特にトラブルらしいトラブルはありませんでした。
実際には会場の一部エリアで暴走したお客さんがいて排除されたりしたらしい、と後で知りましたが、前の方にいなかった自分のところから見える範囲では、そういった連中にも遭遇しませんでしたし。
常識の範囲内で盛り上がる一般的な意味で良いライブだったと思います。
「関係者席にいる」と紹介された彼女の両親が、僕ら客席に向かって深々と頭を下げられたのを見たときには思わず感動してしまったしね。
初ライブツアーのファイナル公演としては上々としか言いようがないです。


でも、「一般的な意味で」と書いていることからもわかるように、なんというか自分個人としてはそれほど興奮はしないライブだったのも事実。う〜ん、なんでなんだろうなぁ。歌はもちろん完成度が高いし、バックのバンドのみなさんも一生懸命いい音を鳴らしていたと思うんだけど……。一緒に行った友達と会場付近のレストランで食事をしながら首をひねる羽目に。
「お前がそれほどファンじゃないからじゃない?」
と言われるとまあその通りなんで否定はできないんですけど、単純にそれだけでもないと思うんですよ。昔、人に誘われるままに行った田村ゆかりライブはめっぽう楽しくて、彼女の曲なんてほとんど知らなかったけど終わるときにはすっかり気に入ってしまった…なんてこともあったし。
今じゃ「30過ぎてこの水着はねーよw」と言いながらも写真集も買っているMU-6さんですけど、ファンになったのはたぶんあのライブがきっかけなんじゃないかなと。


で、みのりんの話に戻って「じゃあなんで?」となると熱心なファンの人には怒られちゃうかもしれないんですが、似た印象の曲が多い(アルバム収録とは違うアレンジがされていましたが)のとMCの間の外し方が尋常じゃなかったからじゃないかと(^^;
文章化するのは難しいんですけど、その外し方をたとえるとこんな具合。

「それでね、○○が××でね」(ある話題について話す、茅原さん)
(突然、しばらくステージの奥に消える。水を飲んでいる…らしい)
「で、△△が■■だったんだけど」(何事もなかったように続きを話す。場合によっては、ここで話題が切り替わる)

体感してもらわないとわかんないかもなんですけど、ラジオなどで「かわいそうな子」感が出ているという説に深くうなずいてしまったくらい、間を外すというか自分のタイミングで話す人でした。なんつーかこう、話のオチが付く前にそれをぶった切って水を飲むというのが凄く落ち着かなかったです。そこでさらに違う話に変わったりすると「え? 今の話のオチは?」と思わず心の中でツッコミを入れてしまったり。
(※別に「オチが付く」ってのは面白いことを言うってことじゃないですよ、念のため)


そういった場面のが積み重なって、なんとな〜く据わりの悪さを感じてしまうMCでした。少なくとも黙って奥に行くのはないよなぁ。あれが「そういうキャラを作ってるだけ」なら申し訳ないですけど、見ている限りでは単にそこまで気が回らなかっただけっぽいです(^^; それともあれは、「そういうところも含めて自然体なのがいい!」と思わないといけない場面なのか?
本人が歌大好きなのと気合いは伝わってきたし、ライブそのものは悪くない(むしろ良い)わけで、そこがもったいないなぁと思わせられました。「KY」という言葉は便利に使われすぎてあまり好きじゃないですけど、やっぱり空気や間を読むというのはトークでは大事だね、ということで真面目に締めてみます。


ええ、見出しで全部台無しにしているのは承知の上で(マテ