魅力を言語化するのが難しいコンテンツ

mu-62008-04-05

……こういうこと書くと、なんか物凄くタイトルで釣ってるみたいですよね(笑)? でも実際に思ったのがまさにこのタイトルなんで仕方ないんです、と前置きしつつ始めさせていただきます。
この雑記を書いている時点ではもう終了してしまっているんですが、ドラリオン東京最終公演を見に行ってきました。


サーカスなんてうんと小さい頃に、当時住んでいたフィリピンで見に行ったのが最後。あれから、え〜と……20年まではいかないにしても15年以上は経っています。しかもお恥ずかしい話なんですけど、自分、サルティンバンコ」・「アレグリア」・「キダム」って全部違うサーカス団の名前だと思ってたくらい知識もなかったんですよね(^^;
なんでそんなのが急に見に行こうと思ったかといえば、この前招待券をいただいたマッスルミュージカルが想像以上に楽しかったんで、そういう物をもっと見たいと思ってしまったから。で、最初に思いついたのがこれで、しかもチケットが取れたんで行くことにしたわけです。


土曜日の原宿、しかも人気の演目ということで当然ながら周りはほとんどがカップルか家族連れ。少数ながらお友達同士というグループもいましたけど、自分のような完膚なきまでにソロプレイって人はほとんどいませんでした。な、泣いてない、泣いてないもんね(;´д⊂)
こういうのはやっぱり複数で見に行って興奮を分け合うところにも面白さがあると思うんで、はたしてどうなのかな〜、もしかしたらS席9,000円は高い買い物だったかもしれないな〜、なんてことを思っていたのですが……。


気がついたら1時間経って休憩時間になってた。


それくらい夢中でショーに見入ってました。なんだこれは、面白すぎるだろ、常識的に考えて。
ブログとはいえ文章を書いて人様に見せている人間としてどうなんだと思うんですけど、この面白さをうまく言語化する術が自分にはありません。「見てくれ」というのが一番率直な感想ではあるんですが(ぉぃ
だってねえ、見てもらえれば誰にでも凄さ・面白さはわかると思うんですよ。逆に見てない人には

・金属の輪に次々と飛び込んでいく「フープ・ダイビング」は会場が一体になって凄く盛り上がった。
・トランポリンの演目はまるで重力を無視しているみたいに飛び回って壮観。素で落下の逆回し映像を見せられている気持ちになった。
・「シングル・ハンドバランシング」(よく中国雑技で見かけるポールの上に女性が片手で逆立ちしてえびぞったりするヤツです)はどうしてあんなポーズができるのかわからん。一瞬片手でジャンプして、もう一方の手に軸手(と呼ぶのか?)を入れ替えるとかありえない。
・「ダブル・トラピス」(いわゆる空中ブランコ)はやっぱり息呑む演目だよね。

と書いても、あの時自分が感じた興奮のほんの少ししか伝えられないわけで(^^;
拍手のし過ぎで手は痛くなるし、途中ずっとぽかーんとアホの子みたいに口あけて見てました。
どっちも本当に面白かったんで甲乙付けがたいですけど、マッスルミュージカルよりもさらに興奮したかもしれない。少なくとも芸術性っつーか美麗さみたいなのは確実にこちらの方が上だと思います(ぉ


うん、でも本当に面白かった。
なんだろうなぁ、つま先から頭のてっぺんまでしびれるような満足感に包まれてる感覚。あるいは他の人に自分の中の熱を伝えたくなる感覚。そう表現して伝わりますかね? とにかくそういうレベルの楽しさでしたよ、こいつぁ。
3月4月と年間ベスト級のイベントを立て続けに体験して、かなりテンション上がりましたわ。我ながらミーハーですけど、機会があればぜひまた行きたいですね。
10月には舞浜に常設劇場もオープンするらしいので、そこを狙うか…。オープン当初は混み合うだろうし無理だろうけど。でも今度行くときは女の子じゃなくてもいいんで(笑)2人以上で行くようにします。そっちのが絶対楽しいはずだから。


以下ちょっとだけネタバレ(もう終わった公演だから気にしなくてもいいかも)。
身体能力を駆使したアーティストたちの絶技にも心底震えたんですが、公演を振り返って一番凄いなと思ったのはもしかするとクラウンたちだったかもしれません。公演の開始前、客席に彼らが姿を見せたときからずーっと笑わせられっぱなしでした。言葉も何もわからないのに動きとシチュエーションだけで腹が痛くなるほど笑いましたよ。
テロップでセリフを出さないと微塵も面白くない芸人さんは見習うべき。
で、大笑いする一方で最初に目をつけた気弱そうなお客さんを何かといじり回すのは、ちょっといただけないなぁと思って見ていたら…
いや、まさかあんなおどおどしててパッとしない兄ちゃんがサクラだとは思わないって!(暴言)
完璧に意表をつかれました。たまにいい反応するな〜、偶然の妙って凄いな〜と思っていたら、そのお客さんも実はサーカスの一員だったという。そのサプライズも含めてクラウンたちの一流っぷりを堪能しました。いいもの見たよ、うんうん。