過去5年間のエロゲファンブック発売実績を調べてみた

これだけで終わってしまうとあまりにもあんまりな気がしてしまったのでおまけ。
上のエントリを書いているときにふと「でも2004年に何か特別な事情があれば購入確率は上がるよな〜」と思いつきまして、2004年以降のVFB発売実績を調べてみたところ興味深いことがわかりました。
先述のエントリで紹介されていたTECH GIANの記事は2004年のものなんですが、「2004年なら1冊以上買っている人が多くてもおかしくないかも…」というような気がしてきたのですよ。


調べてみるまで全然意識していなかったんですが2004年はやけにファンブックが豊作なのです。
まんが王倶楽部の発売リストを元に

  • 原則18禁ゲーム(BLは除く、例外条項としてKey『CLANNAD』『リトルバスターズ!』はカウントしている)
  • 一般流通したもの(コミケなどで売られているメーカー自作のものは除く)
  • ファーストファンブックなど発売前の販促的なアイテムは除く

という条件で抽出してみると、過去5年間の発売数は以下のようになります。*1

2004年:48冊
2005年:38冊
2006年:44冊
2007年:25冊
2008年:18冊(6月末時点)

一体2007年に何があったのかも気になるところですが、2004年はここ数年でも一番多くのファンブックが出ていました。さらに細かく見ていくと宙出版が2位のオークラ出版以下を大きく引き離した2005年、息を吹き返したメディアワークスに新興勢力の笠倉出版社・ジャイブが猛追する2006年、ジャイブ一強の様相を呈した2007年と大きく異なる点があることに気付きます。
この年の上位版元はソフトバンクメディアックスエンターブレインとなっているのですが、この3社はそれぞれRaspberry、パソコンパラダイスTECH GIANという雑誌媒体を有していました。エロゲ雑誌を読む読者への広報機会が多かったと考えられます。
またこの年はファンブックが作られたタイトルも粒ぞろいです。パッと見て売れそうなタイトルだけで

これだけあったりします。これ全部合計したら元のゲームの販売本数いくつだよ?
こーゆーのを見ると「このタイミングだからこそ、アンケート結果がああいう形になったのかもな」と思ったりしたのでありました。
あとどうでもいいけど笠倉出版社の和枝師匠ゲーへの食いつきは異常(笑)。
以上、ちょっとしたおまけでしたとさ、まる

*1:実際のリストが気になる方はこちらをどうぞ。数え漏れもありそうですが…(^^;