マウスプロモーション公演『銀と赤のきおく』を見に行ってきた

声優プロダクション・マウスプロモーション主催のお芝居『銀と赤のきおく』を見に行ってきました。会社の人たちと一緒に(えー
出演者の中にかつてウチの部署で働いていた方がいて、MU-6さんのラインを補佐してくれている事務のお姉さま(と呼ぶにはいささか年が上過ぎるけど^^;)と今でもつきあいがあるらしいんですよね。で、MU-6さんは職場でもオタであることを特にこれといって隠していないので「MU-6くんって声優さんのお芝居とか興味ある? あるならチケットを手配してもらうけど……」と誘っていただいたのでした。


こういうことがあったからなのかもしれないですけど、最近オタであることを隠すのには意味がないなと思ったりします。そりゃ、社会的にどうかと思われそうな部分(「エロゲでばっかり抜いてます!」とかね)は隠しておいた方が無難ですけど、アニメが好きとかゲームが好き、くらいだったらオープンにした方が生きやすいし、こういったチャンスもあるかもしれないし。
だって普通つながらないと思うんですよ。全然声のお仕事に関係のないウチの職場にいる事務のお姉さまと、本職の声優さんっていうのは。それでも実はそういう繋がりがあったりするわけで、人間どこで何が繋がってるかわかんないですからね。自分から積極的にアプローチする必要はないけど、取っかかりは多い方がいいかもとかなんとか。


ま、なんにしても「えー、声優さんと知り合いなんて凄いじゃないですか!」みたいな食いつきがよっぽどツボったのか、一部お姉さま方に「お芝居よりも当日のMU-6くんの反応が楽しみ」とか何気にひどいことを言われながら当日を迎えたわけですが。
もう箸が転んでもおかしい状態で、自分が何をしても「テンション高いね〜」とお姉さまはおろか、一緒に行った同期くんにも笑われてしまう屈辱(´Д`;
いやいや、普通に考えてサイン入りのエコバッグが自分の目の前で完売したら「マジありえねーよ!」ってなるでしょ? なるよね? 「出際に新人に電話の取り次ぎ方を教えていなければ……ギギギ」とかなってもおかしかないよね!?
大体オレから言わせてもらえば「他のアニメは見ないけど『攻殻機動隊』だけは大好きなんだよ」なんて言いながら、少佐(田中敦子)やバトー(大塚明夫)が出るのに冷静な同期くんの方がおかしいからな!(雑魚っぽい負け台詞)


――と自分なんかは思うんですが、やっぱり普通の人ってあんまりイベントグッズとか買わないのかもですね(^^;
ちなみにグッズ売り場の一角で10日に発売される大塚明夫写真集がサイン入りで先行発売されていたりしました。
いや、オレも明夫は男性声優では多分1番好きですけど、これはどの辺をターゲットそうにした写真集なんだろう? とさすがに思わずにはいられませんでした。50前の男の写真集って、そんなに需要あるのか?
迷わず買ったけどさ(ぉぃ
平野綾田村ゆかりの写真集みたいに水着ショットはあったりしませんが(笑)、街をぶらりと散歩するオフショット風の明夫が満載でファンならアリかな……というような写真集でございました。が、これ、本当にどんだけ需要あるんだ? 案外オレみたいのが多かったりするのか?
ちなみに男性声優の写真集を嬉々として購入するMU-6さんを見て、周りがまた爆笑したことは言うまでもありません(;´д⊂)


すっかりお芝居と関係ない話ばかりになってしまいましたが、お芝居自体もなかなか面白かったです。
火の鳥 復活編』がベースのひとつということで身体の一部を機械に入れ替えたせいで人間を人間として認識できなくなった主人公と、心を持ってしまったロボットの恋を軸にしたストーリー。そこにもうひとつのストーリー軸として「かつて自分は人間だった」という自我を持つロボット・ロビタの話が絡んできて……というような構成。
話の細かい要素に触れるとネタバレ度合いが超絶高くなってしまうのでこの辺にしておきます。長くなるし(ぉ
結構時間軸や場面が頻繁に切り替わるお話だったので少々わかりにくく、ぶっちゃけ二幕構成の第一幕が終わったときは「……踏んだか?」くらいに思ったのですが、最終的に拡散していた話がまとまってみればかなりわかりやすく仕上がっていました。そういう意味ではナイス構成。
人間とはなにか? 機械と人間との間に愛は成立しうるのか? っていうテーマも不変のネタですよね。
どこかで聞いた声の人も大勢出てきてニヤニヤしながら見てました。
田中敦子の悪女ボイスっぷりはほんまガチやわぁ……」とか、「みゆきちハァハァ」とか「明夫ボイスはオレが女だったら妊娠してる」とか。
まあ何にしても舞台自体も楽しめて誘われた甲斐があったな、と。こんなこと言ったらアレなんでしょうが、正直内容そのものにはあまり期待していなかったので(暴言)


お芝居が終わった後は、お姉さま方と一緒に楽屋へ。
こういうものの楽屋に入ったのは初めてだったんでどんな空気なんだろう? 終わった後もピリピリしてるのか、はたまた緊張から解き放たれてめっちゃハイになってたりするのか? なんて考えていたんですが、まあ、その、なんというか当たり前にほどよく緩んだ空気が流れていただけでした(ぉ
まあ入ったと言っても本当に入り口までだったんで、奥はどんな具合なのか全然わかんないんですけどね(^^;
で、自分にとっても職場の先輩にあたるキャストの方と少しだけおしゃべり。
ここで自分がもっと空気読めない子だったら「なぜなに声優」くらいの勢いでいろいろ聞こうとしたのかもしれませんが、さすがに自分もそれなりに大人ですのでぐっと我慢しましたよ(当たり前です)。つーか、そもそもいろいろ聞こうにも公演が終わって間もなく劇場自体の閉館なんで長居できませんでしたし。うん、でも貴重な体験でした。ロビーの方に向かう大塚明夫を間近で見ることもできたし(笑)。


ただひとつだけ「空気を読まずにいればよかったかな」と思うのは、先方が「もし話したい人とかいれば呼んできますよ?」と言ってくださったときに「あ、じゃあ……」と図々しくお願いできなかったことでしょうか。
滅多にない機会なんだから図々しくふるまうべきだったのか否か、全てが終わった今でも少し悩むところです。ま、基本チキンなんでそうそう図々しくふるまえるはずもないんだけどな!(^^;