『デトロイト・メタル・シティ』見に行ってきた ☆☆☆★

毎週末のお約束のようになっている映画鑑賞、今週は信者の一員としてクラウザーさんの勇姿をヲチチェックするべく『デトロイト・メタル・シティ』を見に行ってきました。
クラウザーさん電通をレイプしたとしか思えない勢いで様々なタイアップや宣伝攻勢が行われた映画だけに客入りも順調(ポニョに続く初登場2位だったのは素直に驚きです)。
割と真剣にクラウザーさん電通タワレコと3Pした時に生まれたのがコラボアルバム『魔界遊戯』だと思っているのですが、原作の知名度から考えたら異常といっても過言ではない客入りやアルバムが即完売したというのを見ていると「いや、あれはデスじゃないだろ全然」とか言っていた自分の認識が完全に間違っていたことを思い知らされます。スイーツ(笑)どもの洗脳されやすさは異常。
いや実際冗談抜きでカップル多くてメチャクチャ驚きましたよ。お前らDMC見に来る時間があるなら、この夏絶対に見ておくべき映画であるところの『ダークナイト』を見に行きなさいよ。絶対にその後のデートは盛り下がるけど(ぉ
まあ、なんつーか映画見た夜はクラウザーさんプレイするんだろうなぁ松山ケンイチって本当に人気あるんだな〜と改めて思ったのでありました。


で、通常ならばここであらすじを書くところですが、まあウチを見ている人ならDMCくらい知っているよね? ということで今回は割愛します(ぉぃ
根岸の設定など基本的なところは変わっていませんし、あらすじとしても根岸の帰省(公然猥褻カット)、おしゃれショップでの一幕(お遊戯的なことなら他でやってくれない?)、ヒーローショーでのできごと(信者がヒーロースーツのまま大暴れ)など原作の笑えるシーンを盛り込んでアレンジしつつ、ジャック・イル・ダークとの戦いまでを描いた形になっており、まあ元が元なんで「あらすじ」というのをわざわざ書くほどのストーリーはありません(マテ
原作知ってる人は原作準拠という理解でいいし、知らない人も「本当にやりたいこととは違う世界で評価されてしまった男の子が主人公」ってことさえ押さえていれば何ら困ることはないでしょう。


ちなみに肝心の感想としては意外にも(失礼)なかなか楽しめました!
実写にしたら寒いことになってしまうのではないかというのが最大の懸念だったのですが、さすがクラウザーさん、既に映画界もレイプ済みだったのかちゃんと笑える内容になってました。まずはそれだけで十分なんじゃないかと思います。年明け早々に見に行ったジャガーさんはその辺全然ダメだったからなぁ……。
相川さんが根岸くんのことを明確に好きだったり、お母さんがクラウザーさんの正体に気付いているっぽい描写があったりしつつも基本的には原作準拠なので原作ファンも安心。
大体においてマンガ原作の映画というのは尺の問題もあって原作ファンを蔑ろにするか、原作を知らないとほとんど意味不明になってしまいがちなものだと思うのですが、この映画はその辺のバランスが非常に良かったのではないかと。原作ファンのツボを押さえたエピソードは盛り込みながらも未読の人も十分に楽しめる作りになっていたと思います。
「未読の人も楽しめる」どころかギャグも原作準拠なので先の展開が読めないという意味では原作読者以外の人の方が楽しめるかも?
資本主義の豚が出てこなかったり、グリとグラが犬になってしまっていたりと各種表現がマイルドになってしまっているのが原作ファンとしてはちょっぴり残念でしたが、その辺は大衆受けを狙う以上しかたないことなんでしょう。


ただあまり真面目にお話を語るようなものではないというのを承知の上で、あえて言うなら序盤・中盤の社長の言動と終盤の社長の言動に若干の無理を感じました。
それまでの彼女の言動を見ていると、とてもじゃないけど「才能のある奴は夢を見せる必要がある」なんて音楽で夢を見せたい/見たいなんて気持ちがあるようには思えないのですよね(^^;
根岸の音楽活動に対する動機への言及とジャック・イル・ダーク戦(という表現でいいのか?)への布石として、ある程度ストーリー的な盛り上げが必要なのはよ〜くわかるんですがちと強引だったかなぁ。基本的に全編通じておバカなノリなのでごくわずかなシリアスシーンでの違和感ってのが目立ちました、ハイ。


まあ、そうは言うもののデートムービーにも使えるんじゃね?(実際に使ってる人もいたし)というくらい、普通に楽しめるデキにはなってるんで関心がある人は見ても損はないかと。
それにしても見た後にものすごくモヤモヤしたものが残る『ポニョ』よりもこっちの方が誰でもある程度楽しめるような気がするってのはいいんだか悪いんだか……(^^;