『FORTUNE ARTERIAL』の演出がゆとり仕様すぎる件について

つい先日『FORTUNE ARTERIAL』(以下めんどうなので『FA』)をコンプリートいたしましたですよ。
はにはに』は2キャラ、『けよりな』は4キャラしかクリアしていなかったので、なんとこれがオーガスト初コンプです。わ〜ぱちぱちぱち!


……で、だ。ネタ文章含めて言いたいことが色々あるので、何回かに分けて書いていきたいと思います。
途中で怖い人に怒られたらやめるかもしれませんが(笑)、オーガストファンの人はいい人ばっかりなのでそんなことはないと信じてます! と牽制球も投げたところでお題について。


エロゲでよくある演出の一つに視点変更があります。ほとんどのゲームは主人公の主観視点で描かれるわけですが、やはり主人公の視点だけでは描ききれない部分というのは存在します。そんなときに視点変更を使うと「一方その頃」だとか「このとき彼女はこんな事考えてたんだよ」というのが簡単にフォローできてとても便利です。
便利であるがゆえに使いすぎるのもなんだかなぁ……とも思ってしまうんですけどね(^^;
例えば『遥かに仰ぎ、麗しの』の梓乃ルートなんかは彼女の心情変化を事細かに視点変更を使うことでフォローしていまして、うまい使い方だと思う反面、「これはずりいよ」とも思ったものです(遠い目で)。
で、『FA』でも結構頻繁に視点変更が出てくるんですけど……この演出が非常にうっとうしい。
普通、こういう視点変更を行う場合は、画面を一度黒か白でワイプさせて場面切替を認識させ、その上で地の文の口調などで「誰に変わったか」をユーザーに伝えるというのが基本です。
ぶっちゃけユーザーもバカではないので、それくらいの情報があれば誰の視点かくらいわかるんですよね。そもそもほとんどの場合、狙ってるヒロイン以外の視点に切り替わることないしね(ぉぃ


ですが、『FA』の場合は違います。『FA』の場合、視点変更が始まる前に

というような演出が入ります。この画像の場合、「今から瑛里華さんの視点いきまーす!」という演出ですね。
で、しばらく瑛里華視点で物語が展開されて、彼女の視点が終わるところで今度は

という演出が入ります。「はい、瑛里華さんの視点おわりましたー!」というわけです。
ちなみに視点変更が行われている最中は、メッセージウィンドウの色も普段と変えていて本当に至れり尽くせりです。少々皮肉っぽく書いてしまいましたが、これ自体は悪いことではないと思います。
どんだけゆとり仕様なんだよとは思いますけど(マテ
とはいえ、「悪いことではない」と書いたように一概に否定もしません。過去に演出と文章が下手だったせいで、途中まで誰の視点になってるかわからないゲームもやったことありますしね。『FA』のテキストが主人公とヒロインとで区別が付かないレベルだとは思わないですが、万全を期すのが王者オーガストというものなのでしょう(ぉ


でも、この視点変更の演出は基本的にどんなときでも挿入されるんですね。それがうっとうしい。
1回演出が入ると2回画像が出てくるというのは今解説したとおり。で、この画像が一度表示されるのに2秒くらいかかるので、一度の視点変更で都合4秒間かかるということになります。そして、この演出は(スキップ時を除いて)飛ばすことができません。
さて、この状況で以下のような条件を考えてみましょう。

彼女の身に迫ったピンチ。
主人公は彼女を助けるべく走る! そんな中でも、彼女は刻一刻と取り返しの付かない状況に追い込まれていって……

まあクライマックスでは割とよくあるシチュエーションですが、淡々と主人公をカメラで追うよりも交互に見せていった方が「間に合うのか!?」って感じがして絶対に面白くなるというのはわかってもらえると思います。
こういう交互にテンポよく視点を切り替えていくべき場面でも、この演出を頑なに守るばっかりに他の演出の妙を全部スポイルしてしまっているのがニントモカントモ(´Д`;
ねこねこのお返しディスクじゃないですけど、ユーザーに優しければいいというものでもないんじゃね?(ぉ
わかりにくい場面だけに絞るとかそういうことができなかったのかな、と思ってしまいました。総合的なレベルは低くないのにもったいないですよ。